富のマインドセット
- Daniel Tanaka
- Oct 22
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資産の増減は、恐らくマインドによる。不思議かもしれないが、自分の「富のマインドセット」に応じた額が、現実世界で手に入るようになっている。
富のマインドセットが高い人間は、お金がない状態が不快で仕方ない。だからこそ、充分な額を得られるまで必死にお金について学び、行動し、努力する。
一方で、マインドセットが低い人間は、お金がある状態が不愉快なので、すぐにお金を使って財布の中を空にしてしまう。驚くことに、本当にこういう人間がいる。そして大抵の場合自覚がない。銀行口座や財布の中身が一向に増えていかない人は予備軍だ。
根本には、「お金は悪いもの」「自分は悪者ではない」という無意識の思想があるのだと思う。「自分は高潔な人間で、悪いことはしたくない」「お金は諸悪の根源だ」――そう思えば思うほど、お金を簡単に手放し、お金にも見放される。
実際にはその逆である。
取引とは「等価」という虚構に、取引のパートナーが同意して交換が成立するものだ。その結果、お互いが必要なものを手に入れることができる。つまり、取引は本来ウィンウィンなものであり、「お金を稼ぐ」ということは、それだけ多くの人間とウィンウィンの関係を築く努力をしたという証明でもある。
現代ではFiat(法定通貨)のおかげで、その努力をせずとも大金を手に入れる人たちが大量に存在する。それがさらに拍車をかけて、「お金=悪いもの」というイメージを強化している。だが、ニーズやウォンツは驚くほど多種多様であり、それらを満たすという意味においても、お金を稼ぐことはむしろ人徳のある行為だと私は考えている。
お金を稼げない人ほど市場での評価も低く、だらしなく、文句ばかり言う。逆にお金を稼げる人ほど、文句を言わず、感謝ばかりしている。お金を稼いでいないことを「高潔な行為」だとみなし、それを讃えるような人物は、決してお金持ちにはなれない。


