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常識の外にある「流動性拡大」の種

  • Writer: Daniel Tanaka
    Daniel Tanaka
  • Sep 22
  • 3 min read

私たちの中にある“常識”だけでは、たいてい流動性は広がりません。


むしろ常識の外にこそ、流動性拡大の種が転がっています。


正しいのは自分ではなく「マーケット」


「自分のほうが正しい」と思い込むのは危険です。


個人の考えは大衆から無限に乖離することができるので、自分だけが正しいと思うと全く世間で通用しなくなる可能性をどんどん高めていくことになります。


いつだって正しいのはマーケットの方です。マーケット内で顧客の意見を無視して売り手が自分の意見・直感だけを主張していても成功することはありません。


だからこそ、意識していきたいのは、自分の直感が当たるかどうかではなく、行動できるかどうか、です。


直感よりも先に「ダウンサイドの固定」を


新しいものを見たときに直感的に「リスクが高い」だとか「怪しそう」だとか思ってしまって一歩を踏み出せないという状況は往々にしてあると思います。


しかしながら、その直感が正しい保証はどこにもないので、リスクが高そうに見えるときや、ばかばかしいと思えるときほど、最大損失を最小限に固定してから一歩踏み出す方が流動性の拡大につながります。


先入観で“ナシ”と切る対象でも、他者には受け入れられていることもあります。受け入れている側が圧倒的多数だった場合、抵抗感を示している自分の流動性だけが劣後することになりかねません。


どう考えても抵抗感・偏見を脱ぎ捨てて自分の流動性も周りと同じように高めた方がよいでしょう。


ただし、リスクをコントロールできない・最小化できないなら、やらないほうがよいです。避けるかどうかのポイントはむしろこれを基準にする方が流動性の拡大につながります。


大ダメージを受けない設計を先に確約できるなら、挑戦する合理性が生まれます。


たとえ結果的に詐欺だったとしても1%の確率で革新を起こす可能性があるのなら1%までのリスクはとっても良いだろうという判断を下せるようになり、その1%がもしかしたら人生を圧倒的なレベルで好転させるかも知れません。


常識のまま動いていてもその1%はやってきませんし、過大なリスクを取れば人生を破綻させてしまいかねません。


判断の基準は「やってみるを設計できるか」


結局、大事なのは「やる/やらない」や「良さそう/良くなさそう」ではありません。“やってみる”をコントロールできる範囲に収められるか、がキーです。


具体的には次の順序がおすすめです。


  1. 最大損失を数値化する(投入額・許容ドローダウン・ロック期間・拘束時間など)

  2. 最小サイズで試す(試験的ポジション、検証のための小額)

  3. 撤退条件を先に決める(価格・時間・イベントで機械的に撤退)

  4. ログを残し改善する(直感→仮説→実行→結果→学びの短いループ)


失敗を先に織り込んで、先入観や抵抗感を脱ぎ捨て「まず行動!」を徹底できるのなら、どんなリスクも怖くありません。


結論:常識の外に踏み出すために


常識の内側にとどまる限り、おそらく流動性は拡大しないでしょう。普段通りの生活が待っているはずです。


流動性を拡大するためには、ダウンサイドを限定した小さな実験を積み重ねればよいんだろうと思います。直感は大切ですが、それをリスク設計で包み、行動で検証してはじめて意味を持ちます。常識の外に眠る流動性拡大の種は、そうした小さな偏見のない行動の先に芽吹きます。


ということで、「不快に感じたら、まずはやってみろ」を今後のモットーにして私は生きていきたいと思います。

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