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HyperEVM王者決定戦ーAMM編

  • Writer: Daniel Tanaka
    Daniel Tanaka
  • Oct 23
  • 5 min read

HyperEVMにおける王者を予測したいと思います。


候補となるのは、


  1. Project X

  2. HyperSwap

  3. Hybra

  4. Ultrasolid

  5. Ramses

  6. Upheaval


あたりでしょうか。


他にももちろんありますが、HyperEVMネイティブなプロトコルでいえば上記のAMMが該当すると思います。


DeFillamaで出来高のランキングが確認できます。お察しの通り、上から順に出来高が大きいです。


この時点でProject Xが王者だと推定できますね。2位のHyperswapと比較しても手数料収益が6倍以上とすさまじい格差があります。


ただ、6位のUpheavalも実はUXだけならProject Xに匹敵すると思います。なぜ同じような機能を持つのにここまで差が出るんでしょうか。色々検証したいと思います。


まずは機能ごとに違いを取り上げたいと思います。リサーチ内容は2025年10月23日時点で実施された内容となります。


チェーンを跨げるAMM


HyperEVMとその他のチェーンをつなぐプロジェクトと提携を結んで外部チェーンからの送受金を可能にしているAMMも存在します。すべてのAMMが実装しているという訳ではないので、この機能があれば他のチェーンよりも利便性は高く、エアドロハンターに特に好んで使われるのではないかと推測します。


Project X


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Upheaval


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Hyperswap


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指値やDCAができるAMM


AMMの中には指値やDCAができるように工夫されたものもあります。すべてがそうではないのですが、トレーダーの中にはこういった取引手法を好む人も一定数いると推測できます。ただ王者のポジションにあるProject Xではできません。


Hyperswap


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Upheaval


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チャートが表示できるAMM


チャートが表示できるAMMは非常に便利です。特に対USDではないペアでチャートを表示できるというのはテクニカル的なトレードをするトレーダーにとってはわざわざチャートを探してくるという作業を省くことができるので時短効果は大きいです。ここでもProject Xは対応していません。


Hyperswap


ree

Hybra


ree

UltraSolid


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オフランプ機能がついてるAMM


キャッシュに交換できる機能がついているのは本記事で取り上げたAMMの中ではUpheavalのみが対応していました。


Upheaval


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レンジ指定AMM


レンジ指定による流動性提供はどのAMMでも対応しているようでした。レンジを決める際の操作感の良さは全然異なりますが、機能的には同じものが提供されています。


Upheaval


ree

Hyperswap


ree

Project X


ree

UltraSolid


ree

Ramses


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結局手数料とコインペアか?


結局機能的には似たり寄ったりなので、もしかしたら手数料やエアドロ期待によって差が出ているのかも知れません。あるいはプロトコルとしての透明性・安心感などもあるかも知れませんね。


アグリゲータという複数AMMのインターフェースとして機能するプロトコルでSwapの際にどんなルートが表示されるのか確認してみましょう。


HYPE→UBTCルート


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HYPE→USDT0ルート


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HYPE→USDHルート


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HYPE→vHYPEルート


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LOOP→vHYPEルート


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USOL→kHYPEルート


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注意深く見ていくと気づくんですが、メジャーなペアはProject Xが占めていて、DeFiに深く絡むマニアックなペアになるとHyperswapが浮上し、メジャーではないが一旦ステーブルコインを経由したほうがやりやすいペアであれば複数のAMMが候補にあがってくるといった状況でしょうか。


となると考えられるのは、以下の要素です。これが取引高の優劣を決める決定的要素なのではないでしょうか。


1.王道ペアで大きな金額を入れられる安心感がある

2.エアドロ期待ができる

3.マニアックなプロトコルの特殊なペアに対応している

4.手数料が安い


1においてはチームやコードの優劣などまで比較せねばならず、匿名のまま運用されることも多いのでリサーチ量が尋常ではなくなるので省略します。


2ではHyperswapがエアドロを実行していましたが、それ以外はまだポイント付与の時期で、単純に考えると取引高および手数料収益の多さがエアドロの受け取り額に直結するので、結果的には流動性が高いAMMがさらなる流動性を引き寄せるという原因になってそうです。


3においてはHyperswapの右に出るものはいない状態で、例えばRumpelのポイント兌換トークンなどはおそらくHyperswapでしか扱っていません。


4に関してはAMMプロトコルのチームの人数に依存するというところでしょうか。資本効率の低いAMMを運用していては優位性を確立できないという通常のビジネスと変わらない現実がそこにありそうです。


Project Xでは手数料がHyperEVMでは最安値であると説明されていて、手数料の86%が流動性提供者に還元されているそうです。こうなると提供者は手数料収益の高いところに預けるのが当然良いわけですから、流動性を引き寄せ、それのおかげでさらにスリッページが少なくなるという好循環を引き起こしてそうなのが肝というところでしょうか。


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やはり王者はProject X


ここまでを加味すると、元も子もないですが、やはり流動性を引き寄せられているという一点をもってProject Xが王者といえそうです。要素はいくらでもあるんでしょうが、流動性を惹きつけることに成功している要素が王たる素養かなと思います。


そして昨日Project Xは意味深なツイートをしていました。


ree

チームメンバーと思われるアカウントがさらにビットコイン誕生以降の最も使えるクリプトのアプリケーションになると高らかに宣言していたので、楽しみですね。


あと2時間以内に何かしらの発表がされそうです。


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追記


アナウンスされたので追記します。


ハロウィーンに合わせた画面のダークモードの発表でした。


何か大きな発表だと思ったのですっかり騙されてしまいました。悔しい(笑)

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