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すべての取引は売りである

  • Writer: Daniel Tanaka
    Daniel Tanaka
  • Sep 13
  • 1 min read

買い物という言葉に代表されるように、我々は「買い」を中心に考えるが、実際にはすべての取引は売りである。


物品やサービスを買っているのではない。通貨を売っているのだ。


流動性プール、つまりお金というものは「売られている財の総和」として表現される。


財は対価となる別の財を売ることでしか獲得できない。


平時は通貨が必ず売れると確信する。だから「売る」という意識がますますわかない。


だが、一旦通貨が法定通貨と一致しない時代になると、必ず売れるという確信を持てなくなる。そしてすべての取引が「売り」から始まるように見え始める。


2025年。


世界は膨張・暴走したCreditism、信用主義を崩壊させつつある。


流動性プールの玉座に座っている財は国家そのものの仮想的なIOUである。それが崩壊しつつあるのだ。


通貨と法定通貨はいずれズレる。思ったよりもはやくズレる時が来る。


そんな時に「買い目線」でいることの不幸さ、恐ろしさをぜひ今のうちから認識してほしい。


自分の持つ財が売れないという恐怖は一度でも経営者や失業者を経験した者ならよくわかるはず。


我々は買うのではない、売っているのだ。

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